RSウィルスについて
ちまたではRSウィルスによる発熱が流行を見せているようです。
RSウィルスっていうと何だか新種のウィルス発見!みたいですが,じつは従来「かぜ」として取り扱われていた疾患の一つの原因がRSウィルスだとわかり,その検査が手軽にできるようになったので,迅速にわかる(検査できる)ようになったと言う風に解釈して頂いたらよいと思います。
熱が長引くことや,気管支炎になりやすいといった特徴があります。
検査ができて,すぐに今の熱の原因がわかるようになったのはいいことなのですが,インフルエンザと異なり,特効薬はまだありません。つまりどこの施設でも,このウィルスに対する治療は結局,従来のカゼ治療になってしまうのです。ですから,RSウィルスだといって恐れることなく,熱の出たときの基本である,安静,水分補給に気をつけていただき,解熱後に再度発熱した場合は,中耳炎になっているお子さんも多いようですから,これを見逃されないように耳鼻科的な熱源の検索もお忘れないよう,お気をつけ下さい。
しゅとじび 首藤耳鼻咽喉科 小児耳鼻咽喉科 アレルギー科 頭頸部外科/気管食道/耳鼻咽喉科
院長 首藤純