大分県大分市の耳鼻科・アレルギー科・気管食道科・小児耳鼻科【耳・鼻・のど・アレルギー性鼻炎・中耳炎・めまい・副鼻腔炎・難聴・顔面神経麻痺などの病気】首藤耳鼻咽喉科

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この記事の投稿日:2009年12月21日

新型インフルエンザのあとで

この記事は2009年12月21日に公開されたものです。
現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。
最新の情報はこちらをクリックしてトップページからご確認をお願いいたします。

当院でもこれまで多くの新型インフルエンザ患者さんを診察/治療して参りました。幸いにして,入院に至るほどの重症患者さんはいらっしゃらなかったのですが,今回の新型インフルエンザを通してわかったことがいくつかあります。

●これまでの迅速診断キットでは判明しにくい場合が多々あること

兄弟や親子に新型インフルエンザ陽性が確定した方がいるのにも関わらず,12−24時間を経過しても陽性とならない場合が多くあります。その場合は,状況証拠で臨床的にインフル陽性として治療します。

●解熱しても,せきが多く後遺症として残ること

インフルエンザそのものは改善しても,咳が残る方が多いです。咳は多くの場合PIC(ピック:post inflammation cough)と言われ,感染症の後で残る咳ですが,さらに持続すれば咳喘息(喘息一歩手前)となり,喘息に移行する可能性もありますので,早め早めに対応/治療する必要があります。

●解熱しても,鼻汁が多く後遺症として残ること

インフルエンザそのものは改善しても,鼻汁が残る方が多いです。鼻汁は多くの場合透明で一過性の鼻水ですが,持続すれば膿性鼻汁(黄色や緑色の鼻水,青はな,あおっぱな)となり,慢性副鼻腔炎(ちくのう)に移行する可能性もありますので,早め早めに対応/治療する必要があります。

いずれにしても,インフルエンザはタミフルやリレンザなどのインフルエンザに対する治療薬と,鼻水や咳に対する治療薬の両方が必要になりますので,ご相談下さい

大分市津守 首藤耳鼻咽喉科 しゅとじび



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