学術講演会に出席
10/11 診療終了後,九州大学歯学部同窓会主催の,学術講演会に出席しました。
テーマは「ビスホスホネート系薬剤の投与を受けている患者さんの顎骨壊死・顎骨骨髄炎」です。
私自身がもともと歯科医であるがゆえに,抜歯処置を当院(耳鼻咽喉科)で行うことも多いため,直接耳鼻科に関係ないテーマではありますが,外来診療が終わった夕方に,出席してきました。
ビスホスホネート(BP製剤)は,骨粗鬆症のお薬(内服)であり,骨粗鬆症の方や,ステロイドを長期内服中の患者さんの骨粗鬆症予防で多くの方が内服しています。また注射製剤としては,乳がんなどの骨転移に対して,週1回注射するなどの方法で使われているお薬です。
このお薬を内服/注射している方が,抜歯やインプラントなどの処置を受けると,ゆっくりとあまり痛みもなく顎の骨(上顎でも下顎でも)が,歯茎の下で溶けていくという病気です。頻度は低いのですが,やはりイヤな病気には違いないので,勉強してきました。不思議なことに顎の骨にだけ起こる病気です。
まだ最近言われ始めたばかりの病気ですので,まずは,患者さんも,医師も,歯科医師も,薬剤師も,敵(病気)を知るところからのスタートと言ったところでしょうか。
外来診療を通じて,皆さんにお知らせして行く必要があると感じました。
木,金,土と,怒濤の勉強会3連続でした。