大分県大分市の耳鼻科・アレルギー科・気管食道科・小児耳鼻科【耳・鼻・のど・アレルギー性鼻炎・中耳炎・めまい・副鼻腔炎・難聴・顔面神経麻痺などの病気】首藤耳鼻咽喉科

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この記事の投稿日:2024年06月01日

鼓膜切開についての私見

古くからの急性中耳炎の治療法として鼓膜切開があります。現在のところ当院では、初回の中耳炎には鼓膜切開は原則行っておりません。

◯鼓膜切開のメリット

抗生剤を内服しても解熱しない、鼓膜の発赤、腫脹が改善しないときに、治療効果が早く現れることが期待できる。乳突洞炎という耳の周りの骨への炎症を防ぐことが期待できる。

実際、私も自分の子供3人とも幼少期に抗生剤の効かない中耳炎で鼓膜切開してます

⚫︎鼓膜切開のデメリット

切開時の痛み(私は12歳の時に自分が切られましたが、40年経っても痛みは忘れていません)

切開しているので耳漏(ウミ)が出るため洗浄の通院が必要

そしてこれが1番大きいデメリットだと思うのですが、『切られたから、切られたせいでかえって聴こえなくなった』というクレームが大人の人に多い。→初診の人、久しぶりの人を切りたくない理由です。

そもそも3歳以上のひと、特に大人は中耳炎に本来はなりにくいものです。それが中耳炎になっている段階ですでに重症で、よっぽど鼻を啜ったか、よっぽど強くかみすぎたか、バイ菌がよっぽど手強いかです。また、大人の方がもともと内耳炎(一生聴こえが戻らない後遺症)が残りやすいです。これは切開してもしなくても起こる後遺症ですが、切ったから悪くなったのだと誤解されることが多いです。また切開したら穴が開きますので、これを鼓膜穿孔といいますが、穴があるための違和感は穴が塞がるまで続きます。だからいきなりは切りたくないと考えています。

切られることに慣れていて、切られることを希望される場合は、かかりつけのこれまで切ってもらった耳鼻咽喉科を受診することをおすすめ致します。

ご了承下さい。

 


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