新専門医制度について
本年度より新専門医制度がスタートし、旧制度より順調に移行していない旨は、普通誌にも掲載されておりました。しかしながら、耳鼻咽喉科に関しては、新制度へ着々と移行いたしております。
学会出席のみならず、出席すべき講演を限定され、遅刻厳禁、途中退室も認めないというロックアウト状態の厳戒態勢の中での講演となります。
特に、11月12日、13日に広島国際会議場で行われた、日本耳鼻咽喉科学会総会では、全国の4000人余りの耳鼻科専門医のうち、3000人以上が出席するという異例の事態となりました。
制度の厳密化には基本的に賛成いたしますが、この制度では、参加人数が巨大化するため、学会が大都市での開催に限られ、都市部の医師にとっては、参加し単位取得がしやすくなり、大分のように新幹線すら開通していない地域の医師にとっては、専門医の継続更新をするのに、自院を休診し、患者さんに迷惑をかけてしまうという難点があります。
末端の開業医の声を反映されていないように思います。